カテゴリ: Jakarta EE 更新日: 2026/02/07

Jakarta Expression Language(EL)で論理演算を行う方法を初心者向けに徹底解説

Jakarta EE ELで論理演算を行う方法
Jakarta EE ELで論理演算を行う方法

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「Jakarta EEのJSPで条件分岐を書くとき、Javaコードを書かずに判断できる方法はありますか?」

先生

「JSPでは、Jakarta Expression Language、略してELを使うと、画面側でシンプルに条件判断ができます。」

生徒

「ELでも、もし〜ならというような論理演算はできるんですか?」

先生

「もちろんできます。論理演算子を使えば、複数の条件を組み合わせた判定も書けます。」

生徒

「初心者でも書ける形で教えてほしいです。」

先生

「では、Jakarta EEのELで論理演算を行う基本から順番に見ていきましょう。」

1. Jakarta Expression Languageとは何か

1. Jakarta Expression Languageとは何か
1. Jakarta Expression Languageとは何か

Jakarta Expression Languageは、Jakarta EEにおいてJSPやJSFなどの画面技術で利用される式言語です。 主な目的は、画面表示の中でデータの参照や簡単な計算、条件判定をシンプルに記述することです。 従来のJSPでは、スクリプトレットと呼ばれるJavaコードを直接HTMLに書くことが多く、可読性や保守性に課題がありました。 ELを使うことで、Javaコードをほとんど書かずに、値の取得や条件分岐が可能になります。 特にJakarta EEの学習初期では、ELの論理演算を理解することで、JSPとServletの役割分担が明確になり、 画面は画面らしく、処理はサーバ側で行うという設計が身につきます。 検索キーワードとしては、Jakarta EE、Jakarta EL、Expression Language、JSP EL、初心者、使い方といった語句がよく使われます。

2. ELで使える論理演算子の基本

2. ELで使える論理演算子の基本
2. ELで使える論理演算子の基本

Jakarta Expression Languageでは、条件判定のために論理演算子が用意されています。 主に使用するのは、かつを表す演算子、またはを表す演算子、否定を表す演算子です。 Javaの論理演算子と似ていますが、記述方法は英単語ベースになっている点が特徴です。 そのため、初心者でも意味をイメージしやすく、コードを読んだときに何を判定しているのか理解しやすくなります。 ELの論理演算は、JSPの表示制御やJSTLの条件タグと組み合わせて使われることが多く、 ログイン判定、権限チェック、入力値の確認など、実務でも頻繁に利用されます。

3. and演算子を使った条件判定

3. and演算子を使った条件判定
3. and演算子を使った条件判定

and演算子は、複数の条件がすべて成り立つ場合に真となる論理演算です。 例えば、ユーザがログインしていて、かつ管理者権限を持っている場合のみ表示したい情報があるときに使います。 Jakarta ELでは、記号ではなくandという単語を使うため、英語の文章のように条件を読めるのが特徴です。 初心者の方は、まず一つずつ条件を書いてから、それらをandでつなぐイメージを持つと理解しやすくなります。


<c:if test="${user.loggedIn and user.admin}">
    <p>管理者専用メニュー</p>
</c:if>

この例では、userというオブジェクトがログイン状態であり、かつ管理者である場合にのみ、 管理者専用メニューが表示されます。 両方の条件が満たされない限り、画面には何も表示されません。

4. or演算子を使った条件判定

4. or演算子を使った条件判定
4. or演算子を使った条件判定

or演算子は、複数の条件のうち、どれか一つでも成り立てば真となる論理演算です。 例えば、会員またはゲストのどちらでも閲覧できるコンテンツを制御する場合に利用されます。 ELのor演算子も英単語そのままなので、条件の意味を自然に読み取ることができます。 and演算子との違いを意識しながら、どの条件で表示したいのかを整理することが重要です。


<c:if test="${user.member or user.guest}">
    <p>このコンテンツは誰でも閲覧できます</p>
</c:if>

この条件では、会員であるか、またはゲストである場合にコンテンツが表示されます。 どちらか一方でも真であれば表示されるため、条件が柔軟になります。

5. not演算子による否定条件

5. not演算子による否定条件
5. not演算子による否定条件

not演算子は、条件の結果を反転させるために使用します。 例えば、ログインしていない場合のみ表示したい案内文などに活用できます。 否定条件は初心者が混乱しやすい部分ですが、条件を日本語で一度読み直してみると理解しやすくなります。 ELでは、notという単語を使うことで、条件の意味が明確になります。


<c:if test="${not user.loggedIn}">
    <p>ログインしてください</p>
</c:if>

この例では、ユーザがログインしていない場合のみ、ログインを促すメッセージが表示されます。 ログイン状態が真の場合は、notによって偽となり、表示されません。

6. 論理演算を使うときの注意点

6. 論理演算を使うときの注意点
6. 論理演算を使うときの注意点

Jakarta Expression Languageで論理演算を行う際には、いくつか注意点があります。 まず、ELは画面表示用の言語であるため、複雑な業務ロジックを書きすぎないことが重要です。 条件が増えすぎる場合は、Servlet側で判定結果を用意し、ELではその結果を参照するだけにすると、 コード全体の見通しが良くなります。 また、null値を含む可能性がある場合は、想定外の結果にならないよう、 データの初期化をサーバ側で行うことも大切です。 Jakarta EE初心者の段階では、ELはシンプルに、読みやすく書くことを意識すると、 後々の学習がスムーズに進みます。

まとめ

まとめ
まとめ

Jakarta Expression Languageで論理演算を学ぶ意義

ここまで、Jakarta Expression Language、いわゆるELを使った論理演算について、基礎から順を追って解説してきました。 ELはJakarta EEにおけるJSPやJSFといった画面技術で利用される重要な要素であり、特に条件分岐や表示制御をシンプルに書ける点が大きな特徴です。 従来のJSPでは、画面の中にJavaコードを直接書くスクリプトレットが多用されていましたが、 ELを使うことで、画面は表示ロジックに専念し、サーバ側の処理はServletやJavaクラスに任せるという、 役割分担がはっきりした設計を実現できます。 この考え方は、Jakarta EEだけでなく、Webアプリケーション全般に共通する基本的な設計思想でもあります。

論理演算子を理解することで広がるJSP表現力

and、or、notといった論理演算子は、一見すると単純な機能に思えるかもしれません。 しかし、これらを正しく理解し使いこなせるようになると、JSPでできる表現の幅は大きく広がります。 例えば、ログイン状態の判定、会員種別による表示切り替え、入力状態に応じたメッセージ表示など、 実務でよくある画面制御の多くは、ELの論理演算で十分に対応できます。 特にJakarta EE初心者の方にとっては、Javaのif文と比較しながら学ぶことで、 ELが「画面用に最適化された条件記述」であることを実感できるはずです。

and・or・notを組み合わせた実践的な例

実際の現場では、単純な条件だけでなく、複数の条件を組み合わせた判定が求められることがほとんどです。 ELでは、andやor、notを組み合わせることで、複雑に見える条件も比較的読みやすく記述できます。 ただし、条件が長くなりすぎると、画面側のコードが読みにくくなるため注意が必要です。 その場合は、Servlet側で判定結果をboolean値として用意し、JSPではその結果を参照するだけにすると、 可読性と保守性の両方を高めることができます。


<c:if test="${user.loggedIn and (user.admin or user.manager)}">
    <p>管理権限を持つユーザ向けのメニューです</p>
</c:if>

このように、ELでは条件を英語の文章のように読むことができるため、 初心者でも「何を判定しているのか」を直感的に理解しやすいのがメリットです。 一方で、括弧を使った条件の優先順位には注意が必要で、意図しない判定にならないよう、 日本語で条件を書き出してからELに落とし込む習慣をつけると安心です。

サーバ側処理とELの役割分担を意識する

Jakarta Expression Languageは非常に便利ですが、あくまで画面表示を補助するための仕組みです。 業務ロジックや複雑な判定処理をすべてELで書こうとすると、 JSPが肥大化し、後から見たときに理解しづらいコードになってしまいます。 Jakarta EEの基本として、データの加工や判定はServletやJavaクラスで行い、 JSPとELは「結果を表示する役割」に徹する、という考え方を身につけることが大切です。 この役割分担を意識できるようになると、Webアプリケーション全体の構造が見えてきます。

Java側で判定結果を用意する例

次のように、Javaクラスで判定結果をまとめておくと、JSP側は非常にシンプルになります。


public class UserStatus {
    private boolean showAdminMenu;

    public UserStatus(boolean loggedIn, boolean admin) {
        this.showAdminMenu = loggedIn && admin;
    }

    public boolean isShowAdminMenu() {
        return showAdminMenu;
    }
}

このようなクラスを用意し、Servletでリクエストスコープに設定しておけば、 JSPではELで結果を参照するだけで済みます。 これにより、画面側のコードが整理され、保守性の高い構成になります。


<c:if test="${userStatus.showAdminMenu}">
    <p>管理者専用メニュー</p>
</c:if>

初心者がつまずきやすいポイントの振り返り

ELの論理演算で初心者がつまずきやすい点として、 andとorの違い、notによる否定条件の読み替え、null値を含む可能性などが挙げられます。 特に否定条件は、「ログインしていない場合」など、日本語に置き換えて考えることが重要です。 また、ELは暗黙的に値を評価するため、想定外の結果にならないよう、 サーバ側での初期化やデータ設計も意識しておく必要があります。 これらのポイントを理解しておくことで、ELの論理演算を安心して使えるようになります。

先生と生徒の振り返り会話

生徒

「ELの論理演算って、最初は難しそうに見えましたけど、 andやorを日本語に置き換えて考えると、意外と読みやすいですね。」

先生

「そうですね。ELは画面用の言語なので、 英語の文章を読む感覚で条件を書けるのが強みです。」

生徒

「でも、条件が増えすぎると、JSPがごちゃごちゃしそうだなと思いました。」

先生

「その気づきはとても大切です。 複雑な判定はJava側で行い、ELでは結果を表示するだけにすると、 全体の設計がきれいになります。」

生徒

「ELは何でも書く場所じゃなくて、表示を助けるための仕組みなんですね。」

先生

「その通りです。 今回学んだ論理演算を理解しておけば、 Jakarta EEのJSP開発がぐっと楽になりますよ。」

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